ファクタリングはとても便利なシステム

ファクタリングの種類について

企業が有する売掛金等の債権を譲渡することで資金調達する方法としてファクタリングがあります。現在、ファクタリングには対象債権によって4つの種類があり、売上金や受取手形などの売上債権を対象とする一括タイプ、国保や社保などの医療報酬債権を対象とする医療報酬タイプ、売上債権を対象とするものの資金調達期間が異なる保証タイプ、輸出債権を対象とする国際タイプがあります。一般的には一括タイプが広く利用されており、最近においては保証タイプも増えてきています。それぞれ、対象債権や引受方法、取引形態、支払企業の合意などに特徴があり、最も大きく異なる点としては資金調達期間があります。

まず、一括タイプの場合では2者間取引と3者間取引の2種類があり、2者間では最短即日、3者間においては3者間による締結完了後に資金調達が可能となります。また、医療報酬債権タイプでは支払団体への通達完了後、保証タイプでは売掛先企業の倒産等による支払不能発生時、国際タイプでは支払代金回収後が資金調達期間になります。概要としては、例えば一括タイプの場合、償還請求権があるか無いかで大きく異なり、「あり」であれば売掛先企業が支払不能の場合に利用企業が不良債権に対しての負担を負うことになります。「なし」であればファクタリング会社が全てのリスクを負うことになり、利用企業にとっては大きなメリットになります。

ただし、その分、売掛先企業への審査は厳格に行われ、支払手数料も高くなります。4種類の中でも保証タイプは内容が異なり、ここでは債権の買取ではなく売掛債権に保証会社の保険を掛けることで行われます。通常、ファクタリングにおいては資金を早期に回収し円滑な資金繰りを目的として用いられますが、保証タイプでは資金の調達ではなく、取引先の貸倒リスクを避けるために行われます。そのために、回収できない状態になった場合のみ資金を受取ることが可能となります。

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